揺れる
彼のことを思い出す。
何やら忘れようと思うと、忘れられない自分を責めてしまって逆効果になるらしいから。
楽しくて幸せな記憶にぶち当たると戻りたくなって、あー幸せだったなって泣きたくなる。
私が我慢して、彼にこうして欲しかったのにって記憶にぶち当たるとしんどくて、別れて正解だってなって、気持ちが忙しい。
これを何回繰り返したら、私は正しい判断ができるのだろう。
時間が解決してくれるのは分かってる。
だからこそ、結論を急がず、自分の気持ちを何度も整えて行くしかない。
会えたのに辛いことの方が多かったかもしれない。
同じ空間にいて、同じ布団で寝ていても私はほとんど眠れなかった。
いつも彼は私のことを好きなのかな?って考えていた気がする。
やっぱりそんなのおかしいよね。
たぶん彼には私を愛そうとする余裕がなかったんだろうな。
彼の寂しさを埋めるために付き合い始めて、あれよあれよとコロナや逮捕によって、私はないがしろにされていったのかもしれない。
友達から始めてみるのも悪くないと思う。
彼にその気があればだけど。
年明けか、私の誕生日か、彼の誕生日か…
その区切り区切りで考えてみたい。
私ももっと大人になるべきだな。
自立。